煎茶



煎茶とは?

煎茶は、日本で最も多く作られている緑茶で、生葉を蒸す時間により浅蒸し煎茶、中蒸し煎茶、深蒸し煎茶と別けられます。
また、一般的に「煎茶」と呼ばれるのは、細長い形のある浅蒸し煎茶、中蒸し煎茶のことを指し、深蒸し煎茶は別の茶種として扱われます。



(浅蒸し煎茶)
蒸し時間は約15秒〜30秒。生葉の繊維が崩れないため、細長い形に整えられている。
口当たりはさらっとしており、しっかり抽出することで旨みが存分に味わえる。

(中蒸し煎茶)
蒸し時間は約30秒〜60秒。生葉の繊維がやや崩れ、形も崩れ気味である。
普通蒸し煎茶とも呼ばれ、一般的な煎茶である。

(深蒸し煎茶)
蒸し時間は約60秒〜120秒。生葉の繊維が崩れてしまい、粉っぽくなる。
深く蒸すことで濃く抽出され、旨み深さがある。


栽培方法の違い

栽培方法(露地栽培、かぶせ栽培)の違いによっても、煎茶を別けることができます。

(露地栽培とは)
露天の耕地で日光を存分に浴びて栽培したお茶です。
生葉が日光を浴びることでテアニン(旨み成分であるアミノ酸の一種)がカテキンに変化するため、渋味が強まる傾向にありますが、力強い茶葉は強く火を入れることで、魅力的な「香り」を引き出すことができます。水色は黄色みが強まります。

露地栽培の茶園


(かぶせ栽培)
生葉を摘み取る前の茶園に、寒冷紗(黒い覆い)を10日前後被せたお茶です。
直射日光を遮ることでテアニン量が増え、旨味、甘みを特徴としたお茶になります。
また、茶葉の照りが出て、外観と水色は青みが強まります。

かぶせ栽培の茶園



宮崎県の煎茶

宮崎県は、全国の緑茶生産量が全国4位のお茶処です。
県北から県南までの幅広い地域で煎茶が作られています。
また、栽培されている品種が多いのも宮崎県の魅力で、新しい品種の改良も積極的に行われています。


谷岩茶舗の煎茶

(原料)
浅蒸し煎茶:露地栽培のヤブキタ。
中蒸し煎茶:かぶせ栽培のサエミドリ。
深蒸し煎茶:かぶせ栽培のヤブキタ、サエミドリ。

ヤブキタは日本で最も多く作られている、香りと旨みのバランスが優れた王道の中生品種です。
また、サエミドリは爽やかな香りと旨み、そして鮮やかな水色が特徴の早生品種です。

(火入れ、ブレンド)
原料の茶葉を特徴別に3種類に別け、各々の魅力を最大に発揮できる温度で丁寧に火入れを行います。
また、火入れた茶葉は最終ブレンドで香り、旨味、水色を整え、品質を安定させます。


商品について

(日向の香り)
商品コンセプトは「贅沢に香りを味わう」。
露地栽培されたヤブキタの魅力的な香り、かぶせ栽培されたサエミドリの深い旨みがバランスよく味わえるように仕上げています。

(日向みどり)
商品コンセプトは「香りを味わう」。
「日向の香り」よりもヤブキタのブレンド率が高く、香り強めに仕上げています。

(宮崎やぶきた 晟)
露地栽培された「やぶきた」のシングルオリジン。
「晟(セイ)」は、「日の光が盛んで明るく輝く」との意味を持ち、日照時間の豊富な宮崎をイメージして名付けています。

煎茶

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